化粧品業界を志望するようになって、気になる事が増えてきた。

そもそも化粧品をカウンターで買った事があまり無い。なぜか?
無視されるからである。特に百貨店1階の外資系ブランド。(クリ○ークとか、シャ○ルとか、ディ○ールとかね。)
なぜかわからないけど、よく無視される。店員にですよ?

まあ眉毛ぶっとくて野暮ったいガキんちょが、買う気なさそ〜な顔で見てたら、向こうとしては嫌だろうなとは思う。そりゃ綺麗にお化粧しててお金も持ってそうなOLさんに話しかけたいわな。

しかしだ!
もはや私は眉毛ぶっといガキんちょではないし、それなりに小遣いも持ってる。一応下地を塗ってリキッドファンデを塗ってパウダーをはたいてるから、顔だってバリバリ三層構造で「この人化粧品買いそー」って雰囲気を醸し出してるのに(たぶん)、なんでか知らないが無視される。なんで?
どうやら奴ら(びゅーてぃあどばいざー)と私は相当相性が悪いようだ…。

というわけで化粧品売り場に赴くのは、私にとって一種の恐怖ですらある。特に外資。(コーセーや資生堂はもう少し入りやすい気がする。)
最近思ったのだが、奴ら(びゅーてぃあどばいざー)は何か勘違いをしているのではないか。こっちがお客様で、向こうは売り子だ。私達消費者の方が大きい顔をしてていいはずなのに、あの威圧感はなんだ。私の偏見ではない。奴らは明らかに、人によって態度を変えている。特に私に。

もちろん素敵で優しくてニコニコしてるビューティアドバイザーさんがいっぱいいるであろう事は、友達からも聞いてるし知ってるけど、私の人生で「これだぁっ!」と思える方に出会った事がない。
彼女らはぴかぴかのカウンターの奥で澄まし顔をして、私が近づくとあさっての方向を見ながら「どうぞご覧下さいませ〜♪」と言うのみだ。

以前、あまりに頭に来たので、自ら話しかけた事がある。
色々都合が悪そうなのでブランド名は伏せておくが、どうしても試したい商品(メイクアップベース)があったのだ。カウンター上には似たような商品がいくつもあって、何がなんだかわからなかったので、それぞれの違いを聞きたかったのだ。
私が話しかけた彼女は、私とあまり歳具合が変わらないように思えた。もしかしたら大卒じゃなく短大卒で働いていて、同い年だった可能性もある。
彼女は私が聞いたことにはちゃんと答えてくれた、つまり、こっちが「Aですか?」と聞くと、「はい、Aです。」と返してくれたわけ。そして「じゃあこれはBですか?」と聞くと、「いえ、Bではありません。」と返してくれた。

しーん。

以後、沈黙である。
こっちから試したいと言うのは、意外に抵抗がある。服の試着なら結構言い出せるのだが、サンプルくださいと言うのもなんか図々しいおばさんみたいだし。こっちが説明を理解した上で何かアクションを起こすのを、彼女はぼんやり見ているのだ。

君がそこにいる意味はなんだ。
私は問いただしたかった。商品の説明をするだけなら、ビューティアドバイザーなんて要らん。説明書を置いておくだけでいいのだ。ビューティアドバイザーはマネキン人形じゃないぞ。

美容部員(ビューティアドバイザー)という職種が一対何故こんなに人気があるのか、疑問である。
思うに、女性はほとんどの場合お化粧品が好きだから、何らかの形でそれらに関わりたいと思うのは、これ自然な反応だと思う。しかし、多分それだけの理由ではない。
百貨店(特に都心)1階の、ぴかぴかしたカウンターには、女性の欲しい輝きが蔓延している。ブランド性があるのだ。あそこに立ちたい、という思いを抱かせる何かがある。

しかしそれだけで憧れのビューティアドバイザーになったら、多分ろくなものにはならない。
何しろなるのが結構大変だから(私も調べ始めて知った。)、いつのまにか位置関係が逆転している。「みんな大好き、憧れのブランドのカウンター内にいるワ・タ・シ☆」な思いでいっぱいで、そうでない人(もともと自分もそうだったのにね。)を見下してはいないだろうか。

口を酸っぱくして言っておきたいが、全員が全員そんな人たちではない!きっと接客が大好きで、「お客様を綺麗にしてあげたい!」と心から思っている人も絶対いるはずだ。
でもおそらくそうじゃない人がいるのも、事実。そしてなぜかそういう人ばかりに当たってしまうのが私なのである。

接客ってなんだろう。
この問題は意外に深い。私が宝飾業界(あちらの店員さんも高圧的な方が多い。)や化粧品業界に興味を持ち始めたのは、元々こういう負の部分から始まっている。

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