哀愁と春蕾

2005年4月2日
久々に学校に行ってきた。
新年度を迎えるにあたり、色々必要な物を取りに来いとの事。やれやれである。

学校に行くのは一月以来なので、随分御無沙汰である。
いつものように校門をくぐり、手続きを済ませ、一息つく。さすがに4回目なので、戸惑う事も無い。

今日は夕方に面接が控えていたので、時間を潰すために学食へ。久々に痛感したのが、大学という施設の有り難さである。就活をしていると色々な場所で時間を持てあましがちだが、そういう時いちいちカフェ等に入るとそれだけで金がかかる。しかも別にコーヒーが飲みたいわけではなく、席に座りたいだけだから納得がいかない。
うちの学食はセルフサービスなので、何も食べなくても座れるし、寝てたっていいし、書き物をしててもいいし、やりたい放題だ。(ピークタイムでなければだが。)水もお茶も飲みまくりである。
学食の有り難さに、今更ながら気付いてしまった。

隣りに座っていた女の子の群が、どうやら必死に時間割を組んでいるようだった。あーでもない、こーでもないとかしましく、その姿を見ているだけで、「新二年だろうなあ。」と大体の学年がわかる。
案の定彼女らは新二年で、話の合間に度々、
「2女ってやばくなーい!?」と連発していた。

よく「華の一年、化石の二年、ゴミの三年」などと表現されるが、これはどうやら女子学生だけに適用されるらしい。
それにしても3女がゴミだとしたら、4女は一体なんなのだ。ゴミ以下となると、もはや存在する価値も無いという事だろうか。

というわけで、ゴミ以下の4女見参!
一人ぼっちでカツ丼を掻き込み、「ふー。旨かったぁ。」などと緑茶をすする姿は、まさにゴミ以下と表現されるに相応しかろう。
就活をした事がないおまえら!(隣りの2女軍団に対して。)せいぜい今のうちに化石時代を楽しんでおくがいい!

帰り際に思ったのだが、どこを見てもなんだか皆幼い。ような気がする。いや、気のせいではない。私服が眩しい。茶髪が眩しい。ついでに笑顔が眩しい!
気付いた途端ハッとしてしまったのだが、この学校には最早自分より年下、もしくは同い年の学生しか残っていないのだ。

今日学校にいて、そこはかとなく居心地が悪く感じた。
それは多分、自分の匂いが希薄になってきているからだ。

5年後、10年後を見据えて動かねばいけない就活を続けているうちに、公正な時の流れより半歩先にフライングしてしまったような気分である。私にとって、もはや学校は自分のテリトリーではなくなりつつある。

去年はもう桜が咲いていたはずだが、今年はまだだった。
蕾の下で笑顔を咲かせる多くの後輩たちに、幸あれ。

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