私は分度器

2005年4月11日
説明会が二つあったが、切った。

理由は一つ。朝、地震があったから。
…というわけではなく、冷たい雨が降っていたから。(この理由もなんだかなぁ。)まあキャンセルの手続きはちゃんとしたので、問題無いはず。

そう言えば、某企業からグループ面接通過の知らせが。
次は最終役員面接だそうだ。ついに、来ました。初めての最終面接。ここはかなり志望度高い企業なので、他のどうでもいい企業(割とたくさんある。)の選考は全て辞退しよう。そうすれば、かなりスケジューリングが楽になるはず。
でも毎回「イケる。」と思ってると落ちるので、「どうせダメだ。」と思って受ける事にしよう。

決戦は金曜日。
ドリカムよ、歌ってくれ。祝福の歌を…。

就活ネタは以上。

高校時代からの友達と、今日微妙な事になってしまった。
最近忙しいながらも頻繁に会っていたのだが、どうも様子がおかしい。多分(というか絶対)男関係で悩んでいるのだ。彼女は薬学部を今年卒業して、念願の病院に就職が決まり(新卒で病院に就職するのは、実は結構大変なのだそうだ。)、本来だったらルンルンしてるはずなのだ。なのにこの前いきなり「会いたい。」と言うから会ってみたら、いきなり泣き出してしまった。でも絶対原因は男関係だ。でもでも理由を話そうとしない。

私は彼女を家まで送りながら、車の中で話をした。
このBROGにも何度も書いている、植物状態の女の子の話を。私は就活で我を忘れそうになる時、いつもその子の事を考える。その子の苦しみを思えば、自分の苦しみなんてちっぽけなものじゃないかと。
すすり泣く彼女に理由を問いただすのも気が引けたので、間接的に諭して慰めようと思ったのだ。しかしどうやらこの方法は失敗だったようだ。

彼女は家に着くと、そそくさと車を降りてしまった。私とはこれ以上話したくないと言いたげな雰囲気で。
それでも彼女の事が気になったので、数日後メールをした。就職したばかりで忙しいとは思ったが、私自身凹んでる時は遊んで発散したいタイプなので、どっかぱーっと遊びに行かないかと提案したのだ。返事は来なかった。

今日になって、ようやく彼女からメールが来た。
私の指定した日にちは用事がある上に、どうやらしばらく放っておいてほしいといったような内容だった。なるほどといった回答である。半ば、予想してた通り。

彼女は(というか私の友達は結構そうなのだが)悩みを人に言いたがらないところがある。私は悩んでても悩んでなくてもなんでもかんでも人に話してしまう節操の無い人間なので(そうでなきゃこんなBROG書いてない。)、そういう人達の繊細な気持ちを理解するのに苦しむ事が多い。

大体、本当に放っておいてほしいなら、泣かないでもらいたい。目の前で泣かれたら、こっちは絶対に心配するではないか。どうにかしてあげたいと思うではないか。こっちがそう思ってメールした結果、「しばらく一人で考えたい。」だなんて。だったら最初から一人で考えていればいいではないか。

もちろん、彼女の気持ちは理解できる。誰だって辛い時は、誰かに側にいてほしいと思う。私だってそうだ。そう思って彼女は、その相手に私を選んでくれたのだ。しかし私は彼女の望むような対応ができず、彼女を癒してあげる事ができなかったのだ。

こういう時、自分はとても非力な人間だと思う。
こざかしい抽象論を彼女に話して、彼女は私が優越感を感じていると思ったのかもしれない。そんな抽象論を語る前に、ただ黙って側にいてあげるだけで、私の役目は十分だったのかもしれない。

私という人間は私一人だから、私の物差しでしか他人を測れない。でも分度器で物体の質量が測れないように、そもそも最初から他人の事を理解しようとするのは無理なのだと思う。自分の物差しで勝手に他人を測って、それが自分の裁量と違ったからって逆上するのは馬鹿だ。だから私は彼女にメールをしない。

見守るしかできない関係ってあると思う。
そもそも他人の為に何かができると思い込む事自体、傲慢だ。

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