許すことと、愛すること
2005年4月26日「臭い」という言葉って、強烈だ。(いきなりですが。)
世の中のどんな悪口雑言よりも攻撃力があると思う。特に現代社会では。だってみんな、臭くならないように必死だし。女子共は制汗スプレーを買いまくり、ブレスケアを噛みまくり、靴の中に防臭剤を入れまくる徹底ぶりだ。それもこれも、やはり他人から「臭い」と思われたくない故だろう。
(ある人のBROGで、「一緒に寝ている息子の寝息が臭くて眠れない。」という内容があった。とてもウケた。早朝だったので、家族に迷惑をかけないように声を殺して笑い転げた。)
「臭い」という事はなるべく避けたい。それは自分から臭さを発する場合もそうだし、人の臭さを感じる場合でも同様である。どちらも嫌だ。
最近、感じるのだけど…
うちの彼氏さんの口臭がひどい時がある。
奴は酒飲みなので、飲み会の次の日に会ったりすると、十中八九「臭い」。しかもビールじゃなくてテキーラとか飲んでるから、胃に入って分解された後の匂いたるやすさまじい。
そうでなくても、恋人同士というのは非常に接近する場面が多い。つまり友達として付き合ってる時は気付かないような、ごく僅かなレベルの口臭でもキャッチしてしまうのが、彼氏と彼女の関係なのだ。はっきり言ってこれはかなり厳しい。
もっと言うならば、「この人の口臭ならば一生嗅いでもいいッ!」と思えるような人というのが、結婚する上での必須条件なのではないだろうか。まあ大抵の場合、この人の口臭だけは一生嗅ぎたくないと思うタイプの人は、自分の中での付き合いたくないタイプとほぼリンクしている。しかし、逆に付き合ってもいいかなぁと思うような人といざ接近してみたら…臭かった場合。結構困る。
しかし、最近気付いた事もある。
この前色々あって、久し振りに彼氏さんと接近した日があった。そしたらその日は「臭い」日だったのである。どうやらネギがたっぷり入ったラーメン(しかも奴はにんにくをどっさり入れる。)を昼に食べたらしい。その後確実に私と接近する事がわかっているのに、敢えてそんな臭くなりそうな食材を選んで食した彼を呪ったが、奴はまっったくそんな事を気にしていない様子であった。腹が立ったので、私は奴に言った。
「あんた、今日、口が臭いよ。」
すると彼はこう返した。
「そう?でもおまえも今日は臭いよ。アハハ。」
どうしても人に見せたくない部分は、誰にでもあると思う。それはこの世で自分しか知らないような事だ。排泄に関する全ての事はそうだし、要は自分が動物であると認めざるを得ない部分であると思う。動物、つまり自然界の物は臭いのである。それは人間が勝手に臭いと思っているだけで、本来はごくごくナチュラルな真理なのだと思う。異臭の元となる細菌や微生物は、皆理由があってそこに存在している。
自分の中の一番ナチュラルな部分(なぜかそれは現代では人に見せたくない部分になっているが)をさらけ出せる。そして相手が同じようにそれを受け止めてくれる。難しい事だとは思うけど、できない事ではない。
誰かを嫌う理由というのは、実は表裏一体で、誰かを愛する理由にもなるのではないだろうか。
他の人だったら死ぬ程嫌なような事が、その人に限っては許せる事。探してみれば、いっぱいあると思う。そしてきっと誰かを愛している人は、それを許してあげられる自分自身もまた愛しているのだと思う。
奴が臭いという事を、おちょくりながらも許せる私は、実はとても奴を愛しているのかもしれない。
世の中のどんな悪口雑言よりも攻撃力があると思う。特に現代社会では。だってみんな、臭くならないように必死だし。女子共は制汗スプレーを買いまくり、ブレスケアを噛みまくり、靴の中に防臭剤を入れまくる徹底ぶりだ。それもこれも、やはり他人から「臭い」と思われたくない故だろう。
(ある人のBROGで、「一緒に寝ている息子の寝息が臭くて眠れない。」という内容があった。とてもウケた。早朝だったので、家族に迷惑をかけないように声を殺して笑い転げた。)
「臭い」という事はなるべく避けたい。それは自分から臭さを発する場合もそうだし、人の臭さを感じる場合でも同様である。どちらも嫌だ。
最近、感じるのだけど…
うちの彼氏さんの口臭がひどい時がある。
奴は酒飲みなので、飲み会の次の日に会ったりすると、十中八九「臭い」。しかもビールじゃなくてテキーラとか飲んでるから、胃に入って分解された後の匂いたるやすさまじい。
そうでなくても、恋人同士というのは非常に接近する場面が多い。つまり友達として付き合ってる時は気付かないような、ごく僅かなレベルの口臭でもキャッチしてしまうのが、彼氏と彼女の関係なのだ。はっきり言ってこれはかなり厳しい。
もっと言うならば、「この人の口臭ならば一生嗅いでもいいッ!」と思えるような人というのが、結婚する上での必須条件なのではないだろうか。まあ大抵の場合、この人の口臭だけは一生嗅ぎたくないと思うタイプの人は、自分の中での付き合いたくないタイプとほぼリンクしている。しかし、逆に付き合ってもいいかなぁと思うような人といざ接近してみたら…臭かった場合。結構困る。
しかし、最近気付いた事もある。
この前色々あって、久し振りに彼氏さんと接近した日があった。そしたらその日は「臭い」日だったのである。どうやらネギがたっぷり入ったラーメン(しかも奴はにんにくをどっさり入れる。)を昼に食べたらしい。その後確実に私と接近する事がわかっているのに、敢えてそんな臭くなりそうな食材を選んで食した彼を呪ったが、奴はまっったくそんな事を気にしていない様子であった。腹が立ったので、私は奴に言った。
「あんた、今日、口が臭いよ。」
すると彼はこう返した。
「そう?でもおまえも今日は臭いよ。アハハ。」
どうしても人に見せたくない部分は、誰にでもあると思う。それはこの世で自分しか知らないような事だ。排泄に関する全ての事はそうだし、要は自分が動物であると認めざるを得ない部分であると思う。動物、つまり自然界の物は臭いのである。それは人間が勝手に臭いと思っているだけで、本来はごくごくナチュラルな真理なのだと思う。異臭の元となる細菌や微生物は、皆理由があってそこに存在している。
自分の中の一番ナチュラルな部分(なぜかそれは現代では人に見せたくない部分になっているが)をさらけ出せる。そして相手が同じようにそれを受け止めてくれる。難しい事だとは思うけど、できない事ではない。
誰かを嫌う理由というのは、実は表裏一体で、誰かを愛する理由にもなるのではないだろうか。
他の人だったら死ぬ程嫌なような事が、その人に限っては許せる事。探してみれば、いっぱいあると思う。そしてきっと誰かを愛している人は、それを許してあげられる自分自身もまた愛しているのだと思う。
奴が臭いという事を、おちょくりながらも許せる私は、実はとても奴を愛しているのかもしれない。
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