Am I ready for?

2005年10月23日
読書量、急増中につき。

警戒警報発令。

なんのことだかさっぱりわからないだろうけど。とにかく最近の私はスゴイ勢いで本を読んでいるのだ。卒業論文のための文献がほとんどだが、それ以外のものも時間を見つけてちょこちょこ読んでいる。

私は「超・文系」を公言する割に、高校〜大学前半にかけてほとんど本を読まなかった。恥ずかしい話である。アウトプット(文章を書くこと)が好きなわりに、インプット(文章を読むこと)が嫌いだったようだ。正直、後悔している。発想に弾力性がある若い時期にもっとたくさんの本を読んで、素養を積むべきだった。しかし、「ま、それもアリだったな。」と思っている自分がいたりもする。

自分で言うのもなんちゅうかアレだが、敢えて言う。私は両親から「大器晩成タイプ」だと言われており、事実、同年代のコらより発育が遅かった。ことばを覚えるのも遅かったそうだし、幼稚園でも集団行動ができず泣いてばかりいた。中学に入る頃には皆落ち着いてくるのに、一人だけ小学生のような真似をして友人から批判されていた(らしい。ショック)。高校の頃は、皆が中学のときにとっくに済ませているような"ミーハー"行動全開で、これまた結構迷惑をかけていた(らしい)。

当時、本を読まなかったのも「読めなかった」からではないかな、と思っている。何しろ幼過ぎた。そんな私が最近何を読んでも「ふわぁ〜」と感動してしまうのは、この歳(23)になって、ようやく"人並み"の感受性や理解力を持つようになったからではないのか。

(「それは言い訳ではないか?」という意見が出ることもわかっている。どんな書物でも、その全貌(著者の言いたいこと)を100%理解できるはずがないし、17歳は17歳なりに、60歳は60歳なりに、それぞれの年齢で得るところはあるはずなのだ。)

私は、最近になって「なんか、世の中って面白いかも…」と思うけど、同世代のみんなはもっと昔にそれに気付いて、何かしらの世界を広げていたのではないかな。私が大学入学と同時に恋にとち狂って、即物的なものに最上級の評価を与えていた頃、周りのみんなは静かに本を読んだり映画を観たりして、人生の深い深いところを探る努力をしていたのではないかな。

私は、ようやく彼・彼女らに追いついたと、自惚れではあるが思っている。でも、何しろ猪突猛進型の人生しか経験していない私だから、多くの書物をいきなり読むというのも、良いとは言い切れないのだ。盲信してしまう危険性がある。そして、本を読んで得た知識をあたかも自分が思いついたことのようにひけらかし、発育が遅い友人を論破して「自分は頭がいい。高尚なことをしている。」などと陶酔しないだろうか。もともと理屈っぽい性分なのだから、なおさら。

そういう危険性をちゃんと認識しつつ。私がもし本当に「大器晩成タイプ」なのだとしたら、みんなが一足先に色々なことを積み重ねていた時期に、一人、思いっきり"バカ"をやった。全力で恋をして、全力で失敗して、全力でムダなことに労力を注いだし、全力で即物的な楽しみを満喫した。オタクもやったし、部活命の熱血少女もやったし、芸能人の追っかけもやったし、ギャル(お姉寄りだが)もやったし、ついでに浪人までしたし、とにかく色々"バカ"をやってみた。それは、今後何かをじっくり吸収するときに、決して決して無駄にはならない。むしろ、私は「これから」なのだ。

たくさん本を読んで、たくさんのことを知りたい。でも、理屈でしか世の中を見ることができない"頭でっかち"にもなりたくない。そうなりそうな自分を最近ハッと発見するけれど、そういう時、当時の"バカ"な私が後ろから見ている気がして、私は「ああ、そうよね。」と同意して手を握りたくなる。

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備忘。

●公開ホヤホヤの『ランド・オブ・プレンティ』鑑賞。

なんちゅうか、音楽がイイ。
連れが早速サントラを購入していたので(素敵だ。)、後日借りよう。
どうもこの監督(ヴィム・ヴェンダース)は、作品が公開されると主演俳優よりサウンドを気にするファンがいる位、音楽にコダワリのある人らしい。チェケだな。

内容について。私は楽しめました。面白かったです。
主人公ラナともう一人の主人公ポールがせっかく対照的に設定されているのだから、もう少し(ほんと、もう少し)会話で"魅せる"部分があってもよかったかな、と。自分でもそれと気づかずアメリカの矛盾を語るポールを、信心深いラナが無垢な疑問で指摘する、みたいな。それこそ幻想的な車のシーンで。
映画について語ってしまったよ。オロオロ…


●本日のお食事

某駅ガード下にて、ドイツ料理。

"ドイツ料理を出す店"で、"ドイツ料理"を食べるのは初めて。
ドイツのビールって、苦いものが多いのだろうか。

それにしても、オイルサーディンとビールの組み合わせは、ほんと反則だと思うの。
〆のピラフは、思わず笑顔で「おかわり!」と言いたくなる代物だった。バターのからめ方など、参考にしたい(家で応用できないだろうか)。
また「初めて食べるもの」を食べてしまったよ。

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