減速

2005年11月8日
証人喚問でもないのに敢えて言わなくてもいいことを告白するみたいで気分が悪いが、私は相当おしゃべりな上に、大層早口だ。

今日は結論から書こう。それ(おしゃべり&早口なこと)は良くない、と思う昨今。「昨今」ではない。まさに夕べの午前二時。

頭に思い浮かぶことの方が、口をついて出ることより断然速い。誰でもそうだ。単純にスピードの問題。コンマ何秒の世界で動いている頭の中のうねりを全て口にしたくて、私は早口になるし饒舌になる。相手に伝わるかどうかより、まず、自分が言いたい。だって気持ちいいから。ブレーキが効かないのだ。

私の場合、「ブレーキが効いていない」ということは、ただおしゃべり&早口になるだけでなく、がさつになり、せっかちにもなり、全てに影響を与えている。これは、あまり良くない。ときに「りんは元気がいいね。」とか「りんは一所懸命だよね。」とも言われるので調子に乗って生きてきたけど、それがまかり通る年齢でなくなる日は近い。というか、むしろ終わったのでは?

というわけで。

私は少し「ブレーキをかけて」生きていこうと思う。

100のことが思い浮かんでも、喋る前に一呼吸置いて。そして、100のうち一体いくつ(20にしておくのか、50にするのか)口に出せばいいかを、その都度考える習慣をつけていこう。そう、何をするにも一呼吸置いて。むしろ自分が喋る番なのかどうかも考えよう。私は「相手が喋った方がよかったとき」に、いつも自分ばかり喋って、大切な話を聞きそびれたのかもしれない。

「コレをしたい!」と思っても、すぐに体を動かすとがさつになるから、一瞬(ほんと一瞬)でもいいから、止まろう。そうすることで、大人の女性の物腰みたいなものが、いずれは身に付いていくのではないかな。

それにしても、「ああ、聞き上手なお方だ。」と何の疑問もなく思っていた人が、実は昔私と同じようなことを思って自身を戒めたことがあるというのは、まさに青天の霹靂。人に歴史有りとはいうけれど、つまり、「大人」とは、やはり生まれたときから「大人」ではないのだな。当たり前のことだけど、その単純な真実は今の私にとって大きな希望だ。

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備忘。

●亀井俊介の『ピューリタンの末裔たち-アメリカ文化と性-』(研究者出版)読了。

アメリカに関しての本だが、私は「小泉八雲は偉大かもしれない。」などと、まったく関係のないことを考えつつ読んだ。

"It is I, you woman ,I make my way,
I am stern, acrid, large, undissuable, but I love you,
I do not hurt you any more than is necessary for you,・・・"

(ホイットマン『草の葉』より「女がわたしを待っている」から抜粋。)

この句を、大正時代の民衆派詩人の白鳥省吾はこう訳した。

"それは私である、婦人よ、私は私の道を作る、
私は厳格で辛辣だ、気儘で強情である、然し私は汝を愛する、
私は汝に必要である以上に汝を損なわない・・・"

しかしだね、この詩の"I"は、実はある名詞(とても書けません。)のことだそうで、そうなると全然違う解釈になるではないか!!これに気付いた現代の優れた翻訳家・河野一郎は、なんとこう訳した。

"女たちよ、それはわたしの役なのだ、わたしは突き進む、
堅く、大きく、仮借なく、しゃにむに、だが愛情をこめて。
必要以上の痛みを与えることはすまい、・・・"

私がなぜ日本の短歌を愛するかというと、翻訳家を介さずに読めるからである。一度フィルターをかけてしまうと、作者の意図とはまったく違ったところで解釈してしまうことがあるのだなと、改めて改めて痛感。その点、日本の詩なら一次的に読めるからねー。自分の解釈が正しいかどうかは謎だけど。外国作品を読むときは翻訳家を調べてからの方がいいのかもしれない、と気付いたので備忘。


●『TOKYO一週間(11/8〜11/21)』購入。

クリスマス特集に惹かれて。

クリスマスにはしゃぎたいなどと言ったら斬られるかもしれないと思っていたけど、先日確認したら、斬るどころかそれなりに楽しみにしてくれてるご様子なので、早速。

しかしクリスマスだからといって、思い出したようにこういった特集通りのことをするのもなあ…と。「ありがち」ではなく、でもすぺしゃる☆な感じにはしたい…なーんて贅沢なことを考える女子大生(23)一名。どうしたものか。でもイルミネーション・スポットくらいはチェックしとこ。うひひ。

クリスマス、フォーーーー!!!(レイザーラモン風に。)

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