オシャレ記念日

2005年11月9日
随分長い時間がかかってしまったが、「りんの"オシャレ"との闘い」がようやく終戦の気配を見せ始めたので、ここに戦況を報告する。

本日も結論から。"オシャレな人"とは、パラドックスを孕んでいる人である!

私は中三くらいまで母と祖母が買ってくる服を着ていたので、割と暗い思春期を過ごした。その後、稲妻に打たれたかの如くオシャレに目覚めたのだが、何しろやり方がわからなかったのでほぼ自己流。サングラスを頭に乗せたり(わー!!)、ファンデーションつけてないのにパールピンクの口紅を塗ってみたり(ひー!!)、色々やった挙げ句に「どうにも自分はダサイ。」とまた気付き、今度はよーく友だちを観察して、さらに売れている雑誌を研究したり、マネをする時期に突入した。

そして「まあ、これをチョイスしておけば恥ずかしくはないだろう。」というものがわかるレベルになった。それらのアイテムはそこそこ知られているブランドのものなので、一見して「あいつやべー!」と言われはしない。そこは居心地が良い世界だった。体じゅうに「恥ずかしくないレベル」のアイテムを配置したかった。とりあえず財布はヴィトンで、時計はフォリ・フォリで、靴はセヴン・トゥエルヴ・サーティとかか。バッグならサマンサ・タバサか?

これらのアイテムが単品としてヤバイと言いたいのではない。それらの裏側で「まあ、これをチョイスしておけば恥ずかしくはないだろう。」と思っているのがバレることがある。途端に今まで輝いて見えたアイテムたちは色を失う。こういう人は「偽オシャレ」なのだな〜。

ここで最初に戻る。パラドックス、つまり「逆説」の話ね。

たとえば、誰もが安心して使えるポーターというブランドがあるけど、私はアレとてもイイと思う。バッグに限れば、軽いし、強いし、値段もバカみたいに高くない。デザインもシンプルで合わせやすい。が、「パラドックスを孕んでいない人」つまり「偽オシャレの人」は、ポーターを使うことをおそらく嫌がるだろう。なぜか?本当にダサイ人も使っているブランドだから。

「偽オシャレの人」は、「まあ、これをチョイスしておけば恥ずかしくはないだろう。」の精神を大切にするので、危険を冒さない。アイテム自体が高得点のもの(本当にダサイ人は手が出しにくいもの)を取り入れるのだ。そうするとパッと見の得点は上がる。

で、私が気付いた「パラドックスを孕んでいる本当のオシャレな人」は、高得点だろうが低得点だろうが、アイテムが機能的且つ優秀だと判断した場合、TPOに応じてそれを使う。「低得点のポーターを使ったらダサくなるのではないか?」と恐れるのは、偽オシャレのすること。

私の言いたい「逆説」とは、ダサイ要素のあるアイテムを恥ずかしがらずに使うことで逆に上級者に見える、という意味だ。恥ずかしくないよ、機能的なんだもん。

結論にさらに補足。結局ね、服にほつれが無いとか、靴が汚れてないとか、シャツにアイロンがかかっているとか、肌が綺麗とか、髪がツヤツヤしてるとか、そういうメンテナンスがなされていれば自然とオーラが出てくるものなのだ。

人混みに紛れたら同化してしまうような服を着ている。でも本人が「イイ。」と思って使っている機能的な鞄から、その人自身を本当に表すキラキラした何か(本とか?)が出てくる。そして、人混みに紛れても見つけられるようなキラキラした考えを語ってくれる。そういう人が私は好きです。

-----------------------------------------------------------------

備忘。

●佐藤真由美の『恋する短歌』(集英社文庫)読了。

先日の『恋する歌音』とは別モノ。
テイストは似ているが、こちらは佐藤真由美本人の歌のみ掲載。さらに、短歌+ショートストーリーという構成。装丁もそうだが、女による女のための本だなあ、と。

人のことをとやかく言うつもりはない(というか言えない)が、作者・佐藤真由美は相当の「陶酔系」だな、と。非モテの文学を愛する男性なら虫酸が走るのではなかろうか。

んが。個人的に、この佐藤真由美は「陶酔系」でありつつ、とっても上手にバランスをとっている気がする。「陶酔系」だからこそ、誰よりも「自身を客観する力」が必要なのだ。自分の恋愛に陶酔しているだけではただのクサイ話になってしまうし、照れ隠しに笑いを交え過ぎると主題がぼやけて真剣さが伝わらない。

でもなあ。私が理想とする「陶酔系女流作家(歌人含む)」は、女性が共感するのは当たり前で、且つ男性も同時に痺れちゃうものを書く人なのだよ。そういった意味では佐藤真由美、今一つ!(←何様でしょうね、私は)。


●首から上の総合コーディネート

髪色を落ち着かせた(黒に近い。)わけだが。
そのせいか、やたら顔が白く見える。

髪色、ファンデーション、アイシャドウ、チーク、リップ。これらを分解してチョイスしてはいかんなあ、と気付いた。全ては相互に作用し合うのだから、単に「新色だから」とか「好きな色だから」とかで選んでは失敗するだけだ。新色を取り入れるならそれはそれで、全体のバランスを見なくてはいけないのだろう。

白っぽい肌と黒い髪なので、お蔵入りしていたコスメデコルテのピンク系アイシャドウが映える。さらに、ピンクゴールドの淡い色のネックレス(ニューフェイス!)が絶妙、という。

2005・秋、ワタシが変わる。。。
(化粧品のCM風に。)

コメント

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

まだテーマがありません

この日記について

日記内を検索