世間(というか、殿方たち?)は紀宮さまに対して色々思うところがあるようだが、私、実は大ファンである。

といっても、皇室関係の番組を録画して見たり、日の丸をハタハタ振るために千代田区に出かけていったりはしない。あくまで彼女は"心の師"なのだ。

最近色々なことがあって、「気品」について考えている。もし私を某シミュレーションゲームのようにパラメータ(知力、体力、容姿、センスetc…)で表したら、「気品」値がかなり平均より低いのではないかと、憂えているのである。(それ以外も低いぞという意見はとりあえず無視する。)

この「気品」というのは本当に不思議なもので、顔の造形その他はそこまで関係ないのだ。現に、私の昔からの男友達で、こう言っては失礼だけどあまり女性にモテるようには見えないけれど、妙に高貴な雰囲気を纏っている方がいらっしゃる。物腰、喋り方、瞳の動かし方、会話の内容、笑い方、とにもかくにも全てにおいて下品さの欠片もない。一般的には下品と思われるようなことをしても、彼の場合、許されるような気さえする。

で。紀宮さまも、こう言っては何かと問題がありそうなので控えめに申しますが、殿方のハートに火をつけることに関しては不得手のような気が致しますが、それでもあの「気品」は半端ない。先日、母上の美智子さまと農家でレタスを収穫してらっしゃる様子を拝見したのだが、泥まみれのレタスをただ手にとるだけなのに、私が紅茶を飲むときに小指を立てても太刀打ちできない「気品」をお持ちである。

人の性質を氏か育ちかで決めようとすると本当に途方もない話になるのだが、どれだけ本人が途中で挽回しようとしても、「生まれ」の問題は消せない気がする。某海有り県の奥地で「だっぺ。」を連発して育った母と、ガラが悪いと言われがちな西のある地で鼻水を垂らして育った父との間に生まれ、ほぼ無法地帯と化した公立の小汚い学校で育った私が、一体今後どのように「気品」を身につけろと?

そう考えると、「ああ、この人は育ちがいいのだろうなあ。」と感じる人というのは、確かめてみるとやはり育ちがいい。つまり、そもそも最初からハンデを背負っている私は、やはり意識して「気品」を身につけようとしないと、「下品」に偏りがちなのだ。それに対して四の五の言っても仕方ないから、これはそういうものだと受けとめよう。

というわけで、すべてに対して無意識になりがちな私の生活を、少し意識的にしていく訓練を今日からしていこうと思う。と打ったところでハッと気付いたのだが、私はパソコンに向かいながら片膝を立て、大口を開けてあくびをしているのである。

道のりは、長く険しい。








とか言ってるけど、自分がややブルーカラー育ちであることに誇り(?)を持っている私は、どこかで「てやんでえ!お上品がどれだけのもんだってんだ、すっとこどっこい!」と思っていることも、実は否めない。ただ、就職先が就職先なのでね。

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備忘。

●本日のBGM。

Bill Evans Trioの『Waltz for Debby』。

「ピアノ・トリオとはどういうものか」がよく判るアルバムだそうで、ジャズ界では名盤中の名盤とのこと。ほうほう。チェケ。

演奏の向こう側で、グラスの触れあう音やお客の声が聞こえることがある。というのも、ニューヨークの有名なジャズ・スポットである『ビレッジ・バンガード』におけるライブ録音だからだそうで。数年前に一度だけジャズ・バーに行ったことがあるのだが、そのときも思ったように、こういう雑音の中で聞くジャズこそ、真のジャズなのだろうなあと。そういう意味では、とても臨場感のある一枚。


●里芋のコツと、素揚げの温度。

里芋を剥いていると手がかゆくなったりするのだが、酢を手に塗ると大分緩和されるそうだ。知らなかった。

また、今日はかぼちゃを素揚げにしたのだが、160℃の油というのは木箸を入れて少しするとじんわり泡が出てくるくらい。つまり低温でじっくり(2〜3分)揚げる、と。いつも180℃以上の高温で揚げていたから、表面だけ焦げて中が生だったりするのだな。

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