二日目。

記憶を失った人に昨夜の醜態を報告するところからスタート。「ショックだ。」とのこと。何も覚えていないというのはある意味、とても幸せなことだ。すべてを鮮明に覚えている私の方がショックだ。今日一日でどれだけ名誉挽回できるかに期待。

Yさんと彼女さん特製のあたたかい朝ゴハンを頂く。ニッポンの朝がなべてこういう朝食と共に始まれば、人間同士の摩擦も無くなるだろう。石川県産の霊水入り醤油(?)と、土鍋で炊いたゴハンのあまりの美味しさに、目を丸くしてしまった。

本日は、彼女さん(神戸出身)の案内で神戸散策。二日酔いに苦しむ二名を伴って、いざ出発。


●北野〜南京町にて、ランチ。

阪急三ノ宮で下車。大阪とはまた違った景色。次々と現れる小洒落たお店群に感動しながら坂を上り、異人館の建ち並ぶ北野へ。

阪神・淡路大震災の写真を展示しているらしい場所へ行こうとしたのだが、どうも今はやっていないらしい。Yさんが「ぜひ見た方がいい。」と言っていただけに、とても残念。だが、山にほど近い高地から眺める神戸の景色を堪能できたので、大満足。

その後、横浜の中華街のようなエリア・南京町で昼食。何が楽しいって、観光地巡りもさることながら、ただ四人で食卓を囲んでいるだけで楽しい。

その後、Yさんの彼女さんが以前から目を付けていたという「メイド喫茶」でアフタヌーン・ティーをすることに!「男女四人でメイド喫茶に行くのはどうかと思う。」と言うYさん。到着した場所は、普通のエレガントな喫茶室をおとぎ話風にアレンジしたかわゆいお店。給仕してくれたウェイトレスさんは確かにメイドの格好をしていたのに、「俺は認めないぞ!」とケチをつけていたYさんが印象的だった。


●神戸港〜ハーバーランドにて、風に吹かれる。

メリケンパークと入り江を隔てた西に広がる臨海新都市へ。コンセプト的にはお台場と似ているのに、そこは歴史の違いなのか、どれだけ人の手が入っていても何とも言えない情緒がある。

人口雪の舞い散る中、彼女さんが青く輝くクリスマスツリーを発見。はしゃぐ女性陣。いたって冷静な男性陣。夜は宝石箱のような街になるという風景と海をバックに、写真撮影。パチリ。

港にはたくさんの船が停泊している。そのうちの一つである「コンチェルト」は、ジャズやクラシックの生演奏を聴きながら中華料理や鉄板焼を味わえるという、ミュージックグルメ船。「あら素敵。」という感じなのに、あくまで観光客用なのか、神戸の人がこれに乗るのはあり得ないことらしい。Yさんとイイ雰囲気になった後に危うくコンチェルトに乗りそうになったと語る彼女さんに、爆笑。


●旧居留地にて神戸ルミナリエ鑑賞→帰還。

神戸駅〜元町駅〜三ノ宮にかけて、東海道線の高架下に連なる"老舗"商店街を突き抜ける。

戦後いち早く闇市が開かれたところらしく、「商売成り立ってるんですか!?」と聞きたくなるような店ばかり。ファミコンのソフトが300本くらい並べてあったり、動くのかわからないワープロが積んであったり、驚きの連続である。

旧居留地に出て、あの「神戸ルミナリエ」を観ることに。街が薄暗くなる頃、どこからか徐々に人が集まり始め、まるで初詣のような人の海になる。「このまま悠長に歩いていたら、帰りの新幹線に間に合わない!」と気付き、作戦変更、迂回。居留地40番地に建つ神戸大丸前を通り、フラワーロードを渡り、メインたる東遊園地で「光の彫刻」を鑑賞。感激。(さりげなく)涙。

「ここで撮らなかったらいつ撮るのだ!?」というコンセプトの元、押しも押されもせぬ混雑の中、4人並んで写真撮影。出来上がった写真は、既に私のPC内に入っているけど、得難い一枚だと思う。ルミナリエが期間限定だからというのではなく、この4人で会うことが滅多に無いからというのでもなく、得難く楽しい思い出が凝縮されたという意味で、だ。(連れの無精ひげだけが悔やまれる。)

握手をして、別離。「土日って、こんな風に過ごせるものなんだ…。」という連れの台詞に激しく共感しながら、帰宅。まだ夢の中にいるような気分だ。

また必ず会いましょう。

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