絶対のキミ

2006年1月6日
先日の旅行(1月4日・5日)中、一緒だった友人とちょっとディープな話をした。

彼女は約一年ほど付き合っている彼がいるのだが、きちんと付き合うのはその人が初めてだという。たとえ男性経験の有無を問題としなくても、彼女はとても純粋で、その心があまりに綺麗で、私には眩し過ぎるのだ。

自分が経験豊富だというつもりは毛頭無いし、私が彼女より先輩だという意識も無いのだけど、なんだかんだで一個年上という感覚が私を「聞いてあげたい。」という気持ちにさせるのだろうか。私は、真摯な姿勢で悩み続ける彼女に対しては、いい加減な答えをしたくない。

話の内容が自分にとっても思い当たる場合、どうしても当時の自分を思い出しながら語ることになる。ただ、当時の自分をどれだけリアルに再現しようとしても、「当時を思い出している自分」はすでに当時と違う(価値観も、知識も、変化している。)のだから、やはり限界があるのだろう。そして、こういうとき、うっかりすると私は「上から見てる自分」になってしまうので、ものすごい集中力を要される。

閑話休題。

彼女の悩んでいることというのは、敢えて口にするとわりと一般的な話。今の彼のことが好きで、彼も彼女のことが好きで、それなりにうまくやっているからこそ一年も続いているのだけど、彼女はふと「この人しか知らなくていいのかな?」という気持ちになるという。

もし私が彼女に回答するなら、「その人しか知らないのは、たしかにあまり良くない。」と言うしかない。それが私の本心だ。もし、彼女が今の彼氏といつの日か別れても(そのとき、彼女が悲しみのどん底に突き落とされても)、彼以上にイイ男は必ずいるし、よくない男も必ずいる。

ひとつだけ言えるのは、「この人しか知らなくていいのかな?」と悩んでから選択し直した場合、どちらを選んでも後悔するであろうということ。

人生の中で出会う異性の数は限られている。一生で500人の異性に出会うとして、その中で実際に付き合う異性の数はそれより遙かに少なくなる。仮に80年生きる中で500人に出会ったとして、その中の3人と関係を持ったとする。しかしそれは80年生きた後に振り返ってみて、500の中から3を選んだといえるだけで、実際に選んだ時には500もの選択肢があったわけではない。

つまり実際に誰かと付き合おうかどうしようか悩む時に、莫大な選択肢の中から"選んで"いるわけでは決して無い。単純にその人が自分にとってアリかナシか、ただ二つの選択肢があるだけだ。つまり、こと異性関係に関しては、たくさんの異性を比較検討した上で"選ぶ"事ができないということ。一生のうちに3人と付き合う事が初めからわかっていれば、AかBかCかを頭こねくり回しながら考えることもできるだろうが、そうではないの。常に選択肢は一つずつやってきて、一度選択を終えてしまえば、その後選択し直す事はできない(できる時もあるが、かなり難しい)。

…というようなことを、私は随分昔に書いた。

自分のところにやってくる異性がたとえ何人いたとしても、その中に「もはやこの人しかいない!!」と誰もが認めるような世にもすんばらしい人は決していない。だから、「この人しか知らなくていいのかな?」という問いは、やはり愚問なのだろう。

相手の価値を最大限に認めて賞賛できるのは、恋する自分しかいない。「この人しか知らなくていいのかな?」と思うということは、"この人"の価値をほかの異性と比較している証拠で、つまり相対的に見ているということ。

相対的に見たら答えは出てしまう(たしかに、ほかにイイ男はいる)ので、いつまでも絶対的に彼を見続ける努力をすべきだろうと、23歳(つまり現時点)の私は思う。という話をうねうねと彼女にしようと思ったのだけど、この話はどれだけ切り口を変えても「上から見てる自分」になっちゃうと思われたので、黙っておいた。

どうしても別れざるをえないような状況にならない限り、悩まずに彼を愛し続けてほしい、と私は思う。なぜなら、「人を愛する才能」がもしあるとすれば、綺麗な心を持つ彼女にこそふさわしいような気がするからだ。

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備忘。

●本日の肉体美化メニュー。

朝:たまご蒸しパン、ブラックコーヒー(コロンビア)
昼:シーフードとほうれん草のキッシュ、アイス豆乳ラテ
夜:野菜たっぷりクリームシチュー、納豆ゴハン、自家製キムチ、麦茶

栄養価は低くないが、組み合わせの相性がイマイチだな。


●最近笑った台詞シリーズvol.2

これは結構前のものだが、思い出し笑いを記念して↓

「俺は、マッチョじゃないから。」

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