りんの日本脱出記 〜モン・サン・ミッシェル編〜
2006年2月19日パリの寝覚めはイマイチ。そして、天気もあまり良くない模様。
本日は、イタリアのナポリ・ポンペイに続き、二度目のオプショナル・ツアー(正規のパックツアーの自由行動中に参加する、別料金のツアー)。行き先はノルマンディ。世界遺産に認定された岩山の修道院、モン・サン・ミッシェルを見に行く、という内容だ。
パリで初めてメトロに乗り、雨の中、PALAIS ROYAL MUSEE DU LOUVRE駅で下車、集合場所へ。パリ市内からノルマンディへは約360?。東京〜名古屋くらいの距離があるらしい。本日の添乗員さんは、堺マチャアキを彷彿とさせるサッパリしたおじさん。なんだか異様に早口な割に、あまり滑舌が良くないのが特徴。何にせよ、同じ場所からバスが四台も同時に出るとのことで、休憩の際のトイレが滅茶滅茶混み合う、との情報を得る。誰よりも早く走れ、とのこと。ゴハンは我慢できても(←私は我慢できてないけど)、トイレは我慢できんしなあ。ううう、いやだよう。
ゴーゴーと(四台の)バスは出発し、最初のドライブインへ。
さすがこういう状況に慣れているらしい添乗員・T氏の「よーいどん!」の合図で、子犬のようにコロコロと駆け出す私たち。あちこちのバスから同じように飛び出してくるオナゴらが目に入り、さらに焦る。ぬおぉ。トイレのあるスペースに到着したものの、既になかなかの列が。が、T氏の「こっち、こっち!男子トイレも使わなきゃ駄目だよ。ホラホラ、早く、早く。子どもじゃないんだから、ホラ、こっち来なさい!」という指示で、数名の女性(Qooとまゆげを含む)が男子トイレに連行される様子を見てしまった。目的地に着く前から大騒ぎである。
パリは雨に濡れていたので、「ヴェネツィアの悲劇再び?」と思いきや、いざ着いてみたら、青空に映えるモン・サン・ミッシェルとご対面。滅多に晴れない場所だそうで、どうやら相当ツイてるらしい。
早速写真を、と思うも、またしてもT氏の先導により、まずは(おそらく提携している)有名なレストランへ。ここはモン・サン名物の巨大なプレーン・オムレツを食べさせてくれるとのことで、たった13ユーロ(約2000円)で、これまたノルマンディ名物のリンゴのお酒・シードルと、リンゴのタルトが食べられるらしい。安いよ、とノセてくるT氏に騙されている気がしなくもないが、名物が食べられるならまあいっか、と、泡が妙に多いふわふわのオムレツを四人でシェア。
…不味い。
味のついていない泡タマゴ、といった様相。なぜオムレツが名物かといえば、ここは修道院ということで、疲れた巡礼者に振る舞うにはオムレツが一番少ない材料で、かつ早く作れる、ということかららしい。プラールおばさんとかいう女性が創始者で、島のあちこちにおばさん関係の土産物屋がある。食べる前はおばさんのレシピ本をぜひ買いたいと思っていた私だが、そんな気は途端に失われた。
トイレ戦争と不味いオムレツ事件でへろへろになりつつも、目玉は修道院散策だ。またまた子犬のように飛び出し、世界遺産の内部をじっくり時間をかけて巡る。私の所感としては、モン・サンは中に入るより遠くから眺めるべし。というのも、フィレンツェやミラノ各地のドゥオーモと違い、八世紀に原型が建てられたモン・サンはかなり質素な造りで、いかにも「修行の場」という印象だからだ。
フランスの天気は本当に変わりやすく、修道院を出る頃には、雲の隙間から陽がこぼれているというのに、通り雨。「狐の嫁入りだー。」と騒いでいたら、途端にカラッと晴れて、地平線に突き刺さるように虹がかかった。一体誰が私たちを祝福してくれているのだろうか。最後に見ることができた海に浮かぶ聖なる修道院、モン・サン・ミッシェルの荘厳な姿は、今にも聖ミカエル(フランス語でモン・サン・ミッシェル)が降りてきそうなほどに美しく崇高で、まさに世界遺産と呼ぶに相応しい。来て良かった。
最後はバスで爆睡。色々と思い出を残してくれた添乗員・T氏と(私たちだけ)記念写真を撮り、ホテルへ。
明日は最後の観光、自由行動@パリ市内だ。
本日は、イタリアのナポリ・ポンペイに続き、二度目のオプショナル・ツアー(正規のパックツアーの自由行動中に参加する、別料金のツアー)。行き先はノルマンディ。世界遺産に認定された岩山の修道院、モン・サン・ミッシェルを見に行く、という内容だ。
パリで初めてメトロに乗り、雨の中、PALAIS ROYAL MUSEE DU LOUVRE駅で下車、集合場所へ。パリ市内からノルマンディへは約360?。東京〜名古屋くらいの距離があるらしい。本日の添乗員さんは、堺マチャアキを彷彿とさせるサッパリしたおじさん。なんだか異様に早口な割に、あまり滑舌が良くないのが特徴。何にせよ、同じ場所からバスが四台も同時に出るとのことで、休憩の際のトイレが滅茶滅茶混み合う、との情報を得る。誰よりも早く走れ、とのこと。ゴハンは我慢できても(←私は我慢できてないけど)、トイレは我慢できんしなあ。ううう、いやだよう。
ゴーゴーと(四台の)バスは出発し、最初のドライブインへ。
さすがこういう状況に慣れているらしい添乗員・T氏の「よーいどん!」の合図で、子犬のようにコロコロと駆け出す私たち。あちこちのバスから同じように飛び出してくるオナゴらが目に入り、さらに焦る。ぬおぉ。トイレのあるスペースに到着したものの、既になかなかの列が。が、T氏の「こっち、こっち!男子トイレも使わなきゃ駄目だよ。ホラホラ、早く、早く。子どもじゃないんだから、ホラ、こっち来なさい!」という指示で、数名の女性(Qooとまゆげを含む)が男子トイレに連行される様子を見てしまった。目的地に着く前から大騒ぎである。
パリは雨に濡れていたので、「ヴェネツィアの悲劇再び?」と思いきや、いざ着いてみたら、青空に映えるモン・サン・ミッシェルとご対面。滅多に晴れない場所だそうで、どうやら相当ツイてるらしい。
早速写真を、と思うも、またしてもT氏の先導により、まずは(おそらく提携している)有名なレストランへ。ここはモン・サン名物の巨大なプレーン・オムレツを食べさせてくれるとのことで、たった13ユーロ(約2000円)で、これまたノルマンディ名物のリンゴのお酒・シードルと、リンゴのタルトが食べられるらしい。安いよ、とノセてくるT氏に騙されている気がしなくもないが、名物が食べられるならまあいっか、と、泡が妙に多いふわふわのオムレツを四人でシェア。
…不味い。
味のついていない泡タマゴ、といった様相。なぜオムレツが名物かといえば、ここは修道院ということで、疲れた巡礼者に振る舞うにはオムレツが一番少ない材料で、かつ早く作れる、ということかららしい。プラールおばさんとかいう女性が創始者で、島のあちこちにおばさん関係の土産物屋がある。食べる前はおばさんのレシピ本をぜひ買いたいと思っていた私だが、そんな気は途端に失われた。
トイレ戦争と不味いオムレツ事件でへろへろになりつつも、目玉は修道院散策だ。またまた子犬のように飛び出し、世界遺産の内部をじっくり時間をかけて巡る。私の所感としては、モン・サンは中に入るより遠くから眺めるべし。というのも、フィレンツェやミラノ各地のドゥオーモと違い、八世紀に原型が建てられたモン・サンはかなり質素な造りで、いかにも「修行の場」という印象だからだ。
フランスの天気は本当に変わりやすく、修道院を出る頃には、雲の隙間から陽がこぼれているというのに、通り雨。「狐の嫁入りだー。」と騒いでいたら、途端にカラッと晴れて、地平線に突き刺さるように虹がかかった。一体誰が私たちを祝福してくれているのだろうか。最後に見ることができた海に浮かぶ聖なる修道院、モン・サン・ミッシェルの荘厳な姿は、今にも聖ミカエル(フランス語でモン・サン・ミッシェル)が降りてきそうなほどに美しく崇高で、まさに世界遺産と呼ぶに相応しい。来て良かった。
最後はバスで爆睡。色々と思い出を残してくれた添乗員・T氏と(私たちだけ)記念写真を撮り、ホテルへ。
明日は最後の観光、自由行動@パリ市内だ。
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