プチOG訪問を受ける。

まだ働いてもいないし、それ以前に卒業すらしていないのだが。とにもかくにも話が聞きたいとのことなので、友達のツテでやってきた少女A(21)に邂逅。好印象。私が面接官なら、第一印象で×をつけるタイプではないな、などとエラそーなことを思う。

繰り返すようだが、何しろまだ実際に働いていないので、自分が就職を決めた業界についてのなんやかやに関しては黙秘権を行使。コチラから気を遣って話題を振らなければいけないような状況にもならなかったので、うんうん、なるほどなるほど、あーわかるわ、私の場合はね、ってな感じで、「自分の身に実際に起こったこと」を中心に。

どうやらまだあまり面接を経験していないようで、手探りの段階らしい。そんなときに「正しい面接とは!?」をいくら考えても詮無いような。かといって「ま、やりながら考えていきなよ。」と匙を投げるのはあんまりなので、そうだな、とわかりやすい(と自分では思っている)例を提示。

たとえば、一度もキスをしたことが無いのに上手なキスの仕方を考えても限界があるでしょ、と。そりゃ、シミュレーションをして無駄になることはないとは思うけど、初めてキスをした瞬間の「うわっ!!」という感触は到底想像できるものではないし(私の場合だが)。そして、綿密なシミュレーションを重ねたからといって、「こういうシチュエーションで、こういう場所で、こういう風に体を傾けて…」といった想像を行使できるかといえば、そううまくはいかない。なぜなら、キスにおいても面接においても、相手の出方次第だから。

もうひとつ。「自己アピールは具体的に、ってよく言うけど、なかなか…。」という件に関して。

たとえば、恋人と喧嘩したときに。「私、アナタに、あんなに優しくしてあげたのに!」といくら罵っても説得力が無い。「あのときは看病をしてあげた、あのときは部屋を暖めておいてあげた、あのときは待っててあげた。」と言ってあげた方が、相手も「そうだった!」と思うでしょう。(余談だが、もし恋人と喧嘩した際にいちいちこうやって恩をきせたら、割とサイアクだよね笑。)

恋バナを例に就職活動のアドバイスをされるなんて、少女Aもまさか予想していなかったことだろうが、果たして今日の私とのティー・タイムが役に立ったのかどうなのかは、彼女と神のみぞ知る、ってところか。

待ち合わせの最中に、たまごの私がたまごになる前に教わったことを思い出す。

初対面同士(もしくは大して親しくない)の邂逅に際して、どのようにリードすべきか、ということ。私をたまごにしてくれたあの人たちは、いつも、たまご未満が想像すらしていないタイミングで丁寧な気遣いを見せた。たまご未満の繰り出す無礼な行いにもおそらく気づかないフリをしながら。私をたまごにしてくれたあの人たちも、彼らがたまごになる前に、彼らにとってのニワトリのような人物を見ていたのだと思う。





その他、備忘と雑感。

●卒業、決まる。

●慈愛について。
それなりに熟成したものを現在進行形で愛すのは結構なことだが、じゃあ、それが熟成をする以前のものをないがしろにしていいのか、と。女の扱いにすっかり慣れて、お金も持ってて、仕事もデキて、って人を好きになりたいなら、女をよく知る前の、お金も持ってなくて、仕事もしたことがなくて…って人を愛せる位の度量を持っていないと、熟成した人には愛してもらえない気がする。唐突ではあるが。

●可愛い女(もしくは綺麗な女)がなんぼのもんじゃい。

●山口瞳の『勤め人 ここが「心得遣い」』(小学館文庫)を読む。

●発泡酒をちょいと飲み過ぎた。

●バイトとはいっても。
うわー○時までにコレをしないとッ!と思ってやろうとしているのに、狙いすましたかのように厄介で複雑なオーダーが入ったり、電話が鳴ったり、皿をひっくり返したり、ひょえー、きゃー、とそれに対処している間にやろうとしていたことはキレイさっぱり忘れて、後で上司に指摘され「あわわわわ、急いでヤリマス!!」という羽目になる。社会人の言う「忙しい。」という状況は、もしや、こういうときに迅速にスマートに着実に誠意を持って対応しなくてはいけない、ということ?とても恐ろしい。

●大塚愛の『LOVE PUNCH』を聴きながら、踊りまくる(←酔っぱらってます)。

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