春陽気、お茶日和
2006年3月17日盛り沢山な金曜の日記・一発目(日中編)。
大学の友人・TKとお茶を飲む@池袋。
TKは浪人していて、同い年。誕生日も近い。大学に入ったばかりの春、ある6人でチームを結成した。TKはそのうちの一人。歌ったり踊ったりふざけたり怒ったり泣いたりしているうちに時は過ぎ、私たちは来週卒業するが、このチームだけは解散しない。
6人で集うことはよくあったのに、こうしてTKと二人で会うことは何回も無かったな、と、大いなる発見をしたコロンブスのような気分でエンゼル・カプチーノ(マシュマロとキャラメルソースの乗ったカプチーノ)を飲む。
TKは百貨店に就職が決まっている。販売職ではない。低迷している百貨店業界を今後どないすんのん、と頭を悩ませるウン十年(?)がスタートするらしい。TKと二人きりでやや真面目な話をするようになったのは、去年の秋くらいか。本日の議題は来週頭に迫った例のチーム会合で何をするかについてだが、それさえ終わってしまえば、あとはお互いの将来についてなどを聞いたり、話したり。
同じ年に入学して同じように勉強して同じように就職活動をしたのに、男のTKと女の私は将来を見るスパンが違う。宣言したことはいつも叶えるTKだから、私は彼の前途に希望を見出している。それでも彼は「自分の力をつける」ことをきちんと意識している。大企業に就職するのも、自分のやりたいことを世界規模でやるには大企業しかない、と判断してのことらしい。例えるなら、みんながサボっている間にコツコツと宿題の計画表を立てる夏休みの少年だ。休みは始まったばかりだけど、既に8月31日を見ている。一方の私は、休みが始まった事実に浮かれているわけではないが、計画通りいかない方が多いのだから思いついたときにやろう、というスタンスか。
男女雇用機会均等法が施行されて何年経つか知らないが。
長い時間をかけて日本人の心にこびりついた男女の違いは、なかなか拭えない。結婚しても働くか働かないかで、女は多少悩む。男は(ほぼ確実に)悩まない。それがどうのという問題ではなく、ああ、ちょっと違うんだなあ、という認識。「結婚してもバリバリ働くわよー!」というキャリア志向の女性に私はなれなかったけど、「腰掛けでいいわ、オホホ。」と既に決めているわけでもない。私は夏休みの宿題をやらないわけじゃなく、長いスパンで考えるのに幾分不利な立場にいる、というだけ。その分、TKでさえつまずくかもしれない人生の局面で、常に臨機応変を求められる。それが女の生き方かどうかは知らないが、少なくとも私は、綿密な計画と揺るぎない目標を「邪魔しないで!」と守る人生じゃなく、「この場合はどの道が適切か。」を考えながら誰よりもしなやかな人でいたい、と思う。「女だから」という事実を武器にも防具にもせず。
なんしか。
TKが百貨店業界に行くと聞いて頷けたように、私が春以降行う仕事を聞いて「りんっぽいね。」と言う人がいる。TKと私を含む6人は、それぞれ希望を持ちながら苦しみつつ就職活動をしたけど、もっとも落ち着くべき場所に落ち着いたと信じたい。そして、違う場所で違う仕事をしつつも、いつかまた集まったら、違う材料で同じものを動かしているという意識を共有したいと思うよ、TK。願わくば、誰かの結婚式とかそういう場面ではなく、仕事帰りに居酒屋等で(←若干、私信)。
その後、TKと別れて学校へ。
ガラガラの図書館(春休み中だから?)のカウンターでノートパソコンを借りる。本は読めるし、水も飲めるし、パソコンまで使えるなんて。お金がかかる・かからないの問題ではなく。保障され整えられた環境の中で一丁前に悩んだつもりになっていたけど、とうとうそれも終わるんだなあ、と少々感傷的になりながら夕日の中でキーボードを打ってみた。我ながら青臭い(いつも?)。
大学の友人・TKとお茶を飲む@池袋。
TKは浪人していて、同い年。誕生日も近い。大学に入ったばかりの春、ある6人でチームを結成した。TKはそのうちの一人。歌ったり踊ったりふざけたり怒ったり泣いたりしているうちに時は過ぎ、私たちは来週卒業するが、このチームだけは解散しない。
6人で集うことはよくあったのに、こうしてTKと二人で会うことは何回も無かったな、と、大いなる発見をしたコロンブスのような気分でエンゼル・カプチーノ(マシュマロとキャラメルソースの乗ったカプチーノ)を飲む。
TKは百貨店に就職が決まっている。販売職ではない。低迷している百貨店業界を今後どないすんのん、と頭を悩ませるウン十年(?)がスタートするらしい。TKと二人きりでやや真面目な話をするようになったのは、去年の秋くらいか。本日の議題は来週頭に迫った例のチーム会合で何をするかについてだが、それさえ終わってしまえば、あとはお互いの将来についてなどを聞いたり、話したり。
同じ年に入学して同じように勉強して同じように就職活動をしたのに、男のTKと女の私は将来を見るスパンが違う。宣言したことはいつも叶えるTKだから、私は彼の前途に希望を見出している。それでも彼は「自分の力をつける」ことをきちんと意識している。大企業に就職するのも、自分のやりたいことを世界規模でやるには大企業しかない、と判断してのことらしい。例えるなら、みんながサボっている間にコツコツと宿題の計画表を立てる夏休みの少年だ。休みは始まったばかりだけど、既に8月31日を見ている。一方の私は、休みが始まった事実に浮かれているわけではないが、計画通りいかない方が多いのだから思いついたときにやろう、というスタンスか。
男女雇用機会均等法が施行されて何年経つか知らないが。
長い時間をかけて日本人の心にこびりついた男女の違いは、なかなか拭えない。結婚しても働くか働かないかで、女は多少悩む。男は(ほぼ確実に)悩まない。それがどうのという問題ではなく、ああ、ちょっと違うんだなあ、という認識。「結婚してもバリバリ働くわよー!」というキャリア志向の女性に私はなれなかったけど、「腰掛けでいいわ、オホホ。」と既に決めているわけでもない。私は夏休みの宿題をやらないわけじゃなく、長いスパンで考えるのに幾分不利な立場にいる、というだけ。その分、TKでさえつまずくかもしれない人生の局面で、常に臨機応変を求められる。それが女の生き方かどうかは知らないが、少なくとも私は、綿密な計画と揺るぎない目標を「邪魔しないで!」と守る人生じゃなく、「この場合はどの道が適切か。」を考えながら誰よりもしなやかな人でいたい、と思う。「女だから」という事実を武器にも防具にもせず。
なんしか。
TKが百貨店業界に行くと聞いて頷けたように、私が春以降行う仕事を聞いて「りんっぽいね。」と言う人がいる。TKと私を含む6人は、それぞれ希望を持ちながら苦しみつつ就職活動をしたけど、もっとも落ち着くべき場所に落ち着いたと信じたい。そして、違う場所で違う仕事をしつつも、いつかまた集まったら、違う材料で同じものを動かしているという意識を共有したいと思うよ、TK。願わくば、誰かの結婚式とかそういう場面ではなく、仕事帰りに居酒屋等で(←若干、私信)。
その後、TKと別れて学校へ。
ガラガラの図書館(春休み中だから?)のカウンターでノートパソコンを借りる。本は読めるし、水も飲めるし、パソコンまで使えるなんて。お金がかかる・かからないの問題ではなく。保障され整えられた環境の中で一丁前に悩んだつもりになっていたけど、とうとうそれも終わるんだなあ、と少々感傷的になりながら夕日の中でキーボードを打ってみた。我ながら青臭い(いつも?)。
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