あすは休日

2006年4月7日
合同研修合宿、最終日。

人数が少ないためか、すっかり意気投合した同期チーム。驚いたのは、顔の造型に何らかの支障をきたした方が一人もいらっしゃらないことか。半端無いプレッシャーを感じつつも、化粧品の借りっこをしたり、「そうなのよね、男って…」というアナタ何様的トークを繰り広げたり、「仕事、もう嫌。結婚しちゃいたい。」と早速(ほんと早速だな)半べそをかき合ったり。

それでも、「あ、この会社を選んだのは間違いじゃなかったな。」と(今はだけど)思えたことは大きな収穫か。

研修はこれからも続くし、配属先も未定だ。それはそれとして。たとえば「お給料が高い、家から近い、残業が無い」などの判断基準をほとんど用いずに就職活動をしちゃった私だけど、一番大切な(と自分では思っている)部分だけは妥協しなかった。毎日扱うソフト(商品、サービスなど)を、まず自分が好き・売りたい・広めたいと思えなければ辛すぎる。たとえ底辺で「好き」と思えても、仕事は仕事、きっと辛いことはある。でも、今後、どれだけ辛いことがあっても、今日「この仕事を選んで良かった」と思ったことだけは忘れずにいたい。

さらに。

私は自分のことだけを考えて緊張して就職活動をしたけど、会社側も同じように緊張していたようだ。人事担当には責任がある。こっちが真剣なように、向こうも真剣だった。会社の利益になる人物育成を、という"社会人"としての損得勘定を飛び越えて、ただ私たちを「可愛い。育ててあげたい。」と思った"人間"としての感情、それらを感じられたことが嬉しい。そして、自分のことだけを考えて就職活動をした私を少し忘れて、会社のためとは言わずとも、もう少し「他者」を視野に入れて働きたい。と思った。

全国に散る仲間と、最後の晩餐会。「プシッ」と栓を開けてビールを飲む。


ぷはあーーーっ!!!


酒をマズイと思わなくなって久しいけど、スーツを脱いで、パンプスを脱いで、さらに緊張すら脱いで飲むビールがこれほど美味しいとは、先月までの私にわかるだろうか。大人が週末にはしゃぐのも、毎日のように酒を飲むのも、インド人がカレーを好むのと同じ位に自然なことだ。お酒は二十歳になってから。お酒は仕事を終えてから。

そして、何より、あすは休日。

休日という響きがこれほど甘美に響くなんて、数年来無かった。休日とは、キュウジツで、ホリデーで、休めるということで、幸せなことで、毎年少ししか収穫できない貴重な農産物のさらに一番上等な部分のように、「勿体ない、勿体ない。」と味わうべきものでは? 矢井田瞳に変身して「Darlin’, Darlin’〜♪」と歌い出したい気分だ(実際、歌った)。



素敵な言葉だ。

「あすは休日」。

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