高校時代の友人C(音大所属)と飲む。

18時過ぎに地元の百貨店前に集合→父の日のプレゼント選びに同行してもらう。「何あげるの?」「パジャマの予定。」と話しながら、5階紳士服売り場・ナイティコーナーへ。寒がりのマイ・ファザーは夏でも長袖を着るマイノリティゆえ厄介だ。あれー長袖はどこだーと物色してたら、肌着コーナーにいたはずのCが満面の笑みで「りんちゃん!ふんどしが売ってるよ!!」と遠くから報告してくれた。随分嬉しそうだ。

目当ての品(長袖・サッカー生地)をゲット。チーン。

「Cは何あげるの?」「どうしよっかな。」「ふんどしにすれば(笑)?」「あははは!」「パパにとってもいいネタになるよ。」「ネタにしかならないよ!」「私、初任給でマイ・ラヴァーに何もあげてないんだよね。ふんどしにしよっかな。」「りん’sラヴァーはふんどし似合いそうだよね!!」「やっぱりそう思う!?」「思う思う!!」と閑静な紳士服売り場で笑い転げる二名→ふんどしを物色。「ふんどしって"クラシックパンツ"って言うんだね。」「気取りやがってなあ。」「あ、じんべえも売ってるよ。」「じんべえでもいいよね。」「○○さんはじんべえも似合いそうだね!!」と笑うC。同感だ。

じんべえ(と、ふんどし)は見送って地元の居酒屋へ。

場末感が漂うカウンター席で野球中継をお供に中生×2。おつかれさまでーす。イカの塩辛、鰹の刺身、もつ煮込み、豆腐そうめん、を次々と注文。可愛い顔してひたすら塩辛をつまむCは我が高校のアイドルで、「Cさんとの仲を取り持って!」と何度頼まれたかしらない(ついでに、なんでオマエがCさんと友達なのか不思議、とまで言われた)。可愛い顔して実は私以上にラディカルなCの素顔は、この私が知っている。

「体に悪いことがしたいなあ。」「恋って体に悪いよね。」「ねえ、ラーメン食べたくない?」「それは体に悪いなあ、行こう行こう!」と街へ繰り出す。ネオン輝く小さな街。高校時代に何度も通った街。「明日は仕事?」「仕事だよ。」「じゃあ今夜はあんまりおバカなことできないよね?」「いや、おバカなことをしようよ。」という展開で、ラーメン屋からカラオケ屋に変更。二名でーす。

歌い始めたら酔いが回り、「幸せになりたーい!!」「キスがしたーい!!」と叫びながら広瀬香美を歌う。「ロマーーーンスの神様、この人でしょーーか!?」「合コンに良い出会いなんてないっつーのなあ!」「性格良けーーればいい、そんなの嘘っ、だとっ、思いませぇ〜〜〜んかああああ!?」「思う、思うぞーーー!!」と大騒ぎ。

互いに働き尽くした悪事のすべてを知る私たち。あの教室でともに赤点を取り、ともに数学B以降を履修せず、テスト期間中を狙ってカラオケに行き、修学旅行先で告り計画を練り、バレンタイン大作戦を立て、なんであんなに好きだったのかと首をひねるような相手と恋に落ち、同じ2005年・夏に玉砕し、Cは過激な行動に出始め、私は懲りずにまた恋をして、教室の記憶は遠くなり、飲んでたジュースはビールになった。あれから8年。私がこうあるべきと望む理想の女性像は徐々に具体的になってきたけど、そうなれない現実にぶち当たる度に私は悩む。気心の知れた人だと思い込むゆえに人を傷つける。私が理想の女性像を描いて邁進する以前から私を知るCは、弟子入りする前の"弟子未満"をずっと見ている。そんなCの前では取り繕っても仕方ないね。

帰宅後、Cのブログを読む。

理屈抜きで私のことが好きだという。そうか、と膝を打つ。理屈抜き。私とCの間に理屈はない。歳をとって理論武装し出した私は武装する以前の自分を真正面から捉えるCの視線が痛いけど、痛がる必要はない、と行間から滲み出るCの優しさが嬉しい。私も理屈抜きにあなたが好きです。

コメント

redeye-yan
レッドアイ
2006年6月15日2:18

ふ、ふんどしって英語でクラシックパンツなんすか?
ほなじんべえはなんて言うんだろう。クラシックパンツに爆笑しましたで。

りん
りん
2006年6月16日0:10

>レッドアイさま
ふんどしが英語表記されてるってことは、日本以外でも使用されてるってことですかねぇ?

そんなクラシックパンツですが、父の日ギフトコーナーにわりと普通に置かれてたので、もしや私たちが騒ぐほどには異常なものでもないのかも。ボクサーパンツはよく聞くけど、ふんどしは…。悩みます。実際、貰ったら使うんでしょうか?そもそも長すぎる前の布部分はどのようにズボンの中に収めるのか。謎は深まる一方です。

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