りんの夏休み2

2006年8月20日
りんの夏休み2
8月20日 天気 (たぶん)晴れ

第88回全国高校野球選手権大会・決勝戦をTVで観戦。応援歌を口ずさみつつ早稲田実業を応援する人の隣で、私もなんとなく早実を応援。

どうして一番打つ人が四番なのか、ランナーニ・三塁の守備側がわざと満塁にするのはなぜか、犠牲フライとはなにか、スクイズとはなにか、王監督と荒木大輔が早実出身ということ、駒大苫小牧と早実の差異、などなど、プレーが中断してもしなくても、斉藤投手が15回投げきる間にたくさんのことを教わりました。私があまりにものを知らないので呆れられることも最近は多いのですが、「教えて。」と言うと、「いいかい?」とウンチクがスタートします。

ちょっと話は変わって、最近読んだばかりの本の話。

元国立天文台理論天文学研究系教授・池内了氏が監修した『お父さんが話してくれた宇宙の歴史』シリーズ。

宇宙の最初(ビッグバン)の頃、最初はあらゆる素粒子がひとかたまりになった熱い火の玉でした。その火の玉が膨張しながらだんだん冷えてきて、クォークができ、電子ができ、ニュートリノができ、宇宙が始まって0.1秒経った頃、ニュートリノがほかの素粒子に邪魔されずにまっすぐ飛べるようになり、生まれた光がニュートリノと同じようにさらに遠くまで広がることができたので、宇宙は光で満ち、パッと晴れ上がったそうです。

小学校を卒業し、中学、高校、大学と進むうちに、私は視野を広げたような気でいて、むしろどんどん細かい部分(資本主義社会への適応の仕方とか)に目を向けるようになった気がします。

よく考えればあたりまえのことですが、私は関東在住で、日本に住んでいて、日本はアジアで、アジアは地球の一地域で、地球は太陽系第三惑星で、太陽系第三惑星は太陽のまわりをぐるぐる回ってる。一方、私の肉体は分子でできていて、分子は粒々の原子で構成されていて、原子は真ん中に原子核を持ちそのまわりを電子がぐるぐる回ってる。視野を大きくしても、小さくしても、結局はぐるぐる回ってる。これはなんとなく偶然とは思えません。私や電子や太陽を含む「世界」が結局はどんな構造になっているのか、なにか驚くべきシステムの一部なのか、そうじゃないのか、私が死ぬまでに解明されるとは到底思えないのですが、どっちにしろ、生まれてすぐは覚えていたかもしれない「世界と自分の距離感」を、こういう本を読むと思い出すことができるような。

こうしてたかが野球の話とはいえ、「そうなの!?」「そうだったの!?」「へえー!」と聞いていると、「世界と自分の距離感」に驚いてばかりいた小さい頃の感覚とリンクして、そういえば世の中はこんなに驚くべきことであふれていたんだ!と、いつもハッとして、そしてワクワクします。野球中継の流れる小さな部屋は、ときに宇宙に変わります(あくまで私の心の中で)。

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